夏越大祓(なごしのおおはらえ)
半年間の穢れを祓い、心身を清めて夏を迎える節目の神事です。
6月末、境内には大きな「茅の輪(ちのわ)」が設けられ、多くの参拝者がその輪をくぐりながら無病息災を祈願します。
この茅の輪くぐりには「水無月の夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶというなり」と古くから伝わる意味があり、暑い夏を元気に過ごせるよう、心を込めてお参りされる方が年々増えています。
また、自身の代わりに穢れを背負ってくれる「人形(ひとがた)」に名前や息を吹きかけて納める方も多く、静かながらも厳粛な空気に包まれた神事となっています。
夕暮れ時に執り行われるため、日中の暑さも和らぎ、風鈴の音とともに心洗われるようなひとときとなりました。